北信州の蕎麦

【涌井蕎麦】

山間に位置する中野市の涌井地区には良質なそばの産地としてその名を知られる。
地区内にあるそば店では自家生産のそば粉を使用しており、まさに喉で味わうそばである。

【須賀川蕎麦】

一説によると室町時代から栽培が行われていたという。今なお北志賀高原の須賀川地区は良質なそば粉が生産されている。つなぎにオヤマボクチを使ったコシが強く滋味豊かな蕎麦である。

【富倉蕎麦】

かつては幻のそばと称された、飯山市富倉地区に伝わるそば。つなぎにオヤマボクチの葉を使うのが特徴と言える。十割蕎麦にも匹敵する香りの良さとコシの強さを食さずして信州の蕎麦を語るべからず。

【名水火口蕎麦】

平成の名水百選に選ばれた湧き水・龍興寺清水を仕込み水とする。オヤマボクチをつなぎに打ち上げた木島平村特産のそばである。歯ごたえとすっきりとした喉越しが感じられる。

【北信州の蕎麦】

北信州には、職人の気概が込められた手打ち蕎麦が、まだまだある。繊細な職人技と豊かな自然が育む蕎麦は絶品の一言。店主との会話も弾む、心地よいひとときを過ごそう。